『うごめく暴力団社会に巻き込まれ、振り回される竜』
哭き麻雀を信条とする一匹狼の雀ゴロ「竜」と東日本最大の広域暴力団「桜道会」が織り成す色濃い人間模様を描いた麻雀漫画第３巻。「竜」を我がものにしようとしつこくつきまとっていた桜道会若頭甲斐組組長「甲斐正三」は、三好一家との抗争中に負った銃創がもとで帰らぬ人となる。甲斐と同じく銃傷により床に臥していた桜道会会長「桜田道造」は、二代目甲斐組組長「石川喬」と盃を交わした後に息を引きとる。会長、若頭を失った桜道会は、二大勢力である甲斐組と、桜道会舎弟頭「川地幸一」率いる川地組との内部抗争に発展。甲斐組と川地組による桜道会内での内部抗争は、川地一派の桜道会脱会と川地幸一を会長とした「幸友会」結成へと発展し、事実上桜道会は分裂する。著者独特のリアルで人間味あふれた作品だが、麻雀の内容は現実的には非常に可能性の低いものばかりで、麻雀の勉強にはほとんどならないと言えます。